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執筆者の写真Gaku Sakura

いい建物。


というタイトルです。最近パワーがまったくない建築業界です。


最近一番いいなと思ったのはこの建物です。熊本城。別名、銀杏城と言います。これが私には現代建築のように見えます。

2011年の熊本城はというと……



こんな感じです。外的なことをいうと歴史を感じるファサードを持っていると言うことができます。

しかし内的部分はというと、誰かの建築に似ていたりします。誰か……つまりそういうことなのです。

今の建物とほとんど変わっていません。これが熊本城という歴史なのです。つまりもっとも今、力のある現代建築であると言えるのだと私は思っています。発明なんてものはあるようでないのが建築ですし、そのコンテクストこそ重要だと言われるのも理由の一つになります。

確信的なことを遠ざけるような話し方になってしまいますが、つまりそれが建築の体裁なのです。見かけ倒しと言えばよいでしょうか。それで人を納得させられるならその方法を取るほうが合理的だという……つまり歴史の経過とともに内容そのものがチープなものになりつつあります。

故に建築家は建築をエネルギーの問題に転換したり、不動産の問題に転換したりします。シンプルに問題を見つめると、建築が変わらなければ何も変わらないのではないでしょうか?一番難しいことではありますが……建築はファッションに近づくという言葉を何処かで耳にしましたが、それは誤りであると思っています。

ファッションはもともと建築にあったものです。それを勝手に切り離したりくっ付けようとするのは根本的に違うわけです。つまりそれが建築なのです。


マドンナの動画を観てそう思いました。


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