今日は朝から文章を書いています。少し環境を変えて記事を書いてみようと漠然と思い立ち今パソコンの前でカチカチやってます。
form ever follows function.
形式は常に機能に従う。
確かに、です。
面白いコトをしようとすれば、必然的に形式の変更を余儀なくされます。美しいコトをしようとすれば、その形式の発見をしなくてはなりません。新しいコトをしようとするには、誰もやったことのないような建築にチャレンジしなくてはいけません。
プロボクサーが建築家になるよりハードな仕事だと思います。
物事、モノコト、その新たな視点が現代での重要な機能になっています。特にコトの部分に今、注目が集まっています。リレーショナルアート辺りからは特にその傾向が建築にも見られるようになってきました。つまり関係性の美学、それが現代を捉えるキーワードとなり、機能が形式を生成するパスワードとなっている、ということが言えるのかもしれません。
機能は形式を広げる。という意味だと理解します。
form ever follows function.というとどうしても一点透視図のような、ありきたりな尻窄みの空間に立たされてしまいます。それを建築は一番最初に学ばせるのですが、これを建築家が実践しようとするのは誤りです。最適な高さ、強度、幅、奥行きを求めるようになる建築家が大勢います。設計資料集成に書いてあることをクライアントであるあなたは望みますか?それを望む人がいるのならば、私はその人に設計資料集成をプレゼントします。これは皮肉でもなんでもありません。私があなたの理想の建築を理解するより、あなたがあなたの理想とする建築を理解する方が建築は機能に従います。
つまりこの言葉は建築家に宛てられた言葉ではありません。
あくまでも利用する側の人に宛てられた言葉です。
それを間違ってはいけません。
建築の教科書に載っているが故に建築家は誤読します。建築を志す人にとっての掟にしてはいけません。
ジェフ・クーンズ。
つまりどう機能するかを考えるのではなくて、すでに機能しているものが今後どう新たな形式を作り得るか?ということを考えることが建築家の今後の役割であると思います。
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