熊本現代美術館に企画を持ち込んだんですけど。すぐ断られた。
以下、返信内容。
栞、拝見させていただきました。
建築に対する熱い思いもお聞かせいただいてありがとうございます。
ただ、今回の栞については、誠に申し訳ありませんがお断りさせてください。
熊本の人たちは、まだそのように地震を客観的に見ることはできていません。
地震で倒壊しても生き延びる建築と言われても、
家を失った方々は当惑するばかりです。
記録と記憶のスクラップアンドビルドと言われて、
忘れろと言われているようでつらい気持ちになる人もおられると思います。
次に進まなくてはならないことや、気持ちを切り替えなくてはならないことは、誰もがわかっていると思います。
ただ、そんなに簡単にはいかないのが現実です。
時間がもっと経てば、そういう気持ちになっていくのでしょう。
ただ、地震からまだ1年しか経っていない人たちには、いただいたご提案は少し早いように思いました。
ご理解いただければ幸いです。
どうぞ宜しくお願いいたします。
と言った内容。
非常に残念です。
俺も熊本の人間だし!というか熊本の人たちのことは自分の方がよくわかってるっていうスタンスでの返答に正直傷つきました。
建物のスクラップ&ビルドのように自分たちの記憶や記録をスクラップ&ビルドしていってもいいのかな?私達の記憶や記録って一体なんなんだろう?って考えるためのモノにしたかったんだけどな……フェリックスゴンザレス=トレスの作品みたにモノゴトは少しずつ変わっていくものだと思うんです。そんな中でも何かを残すとするなら今のままじゃだめなんじゃないかな。建物みたいに自分たちの記憶や記録がスクラップ&ビルドしちゃうんじゃないかなって危機感を私は持っています。
ともう一つ。そもそも美術館って自分たちの心のカウンセリングする場所じゃないと思います。時にはそうなることもあるかもだけど。俺、上っ面だけのよしよしごっこがしたいわけじゃありません。
そんな簡単にはいかない。って、それ熊本人の俺に言うのかよ!って久々の傷心モードです。
自分はあの日、風呂場にいたんですけどね、すっぽんぽんで家族の安否を確認しに行きました。そんな記憶もなんかこんなこと言われたらアヤフヤな気がしてきました。もう自分の記憶や記録が信じられなくなってしまいそう。。。スクラップ&ビルド。
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