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執筆者の写真Gaku Sakura

前回の続きです。

まず私が現在試していることがあるので紹介しようと思います。

建築を試す方法として最初に目を向けたのは現代アートでした。

衣食住は建築をする上で常に意識するべき項目です。何を身につけ、何を食し、何処に身を置くのか。

しかし、この衣食住に様々な視点を与え表現しようとしてきたのは建築ではなく現代アートだったように思います。マシューバーニーやギルバート&ジョージ、それからジェフクーンズも、、、彼らの身につけるものは彼らの作品の一部となりました。そして彼ら自身にもなったのだと思います。それは1つの歴史になり、そして大きな歴史の一部となりました。

食にしてみればリクリットティラバーニャでしょうか。美術館という視覚と触覚と嗅覚と聴覚の世界に味覚を与えてくれました。これはすごい発明であったはずです。

そして何処に身を置くのかという問題に対してアートは様々な層を作ってみせます。パフォーマンスでは境界を意識することになります。インスタレーションでは体験という場に身を投じます。リレーショナルとでも言えば良いのでしょうか?絵画や彫刻はさまざまな場所に行ったり来たり、、、いくつもの層がそこにあります。彼らは望まれれば何処にでもいける。宇宙にでも地球の中心にでも。それが芸術が建築してきたものだと私は捉えます。しかし、それらを統一するような動きはまだ見られないように思います。つまり衣食住を芸術という歴史を通して建築に接触する試みをしています。

建築に接触するにあたりわざわざ芸術という文化を通す理由は何なのか?と考えますがそれは次回に書きたいと思います。

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