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執筆者の写真Gaku Sakura

印象。現代建築家。


先日出会った女性に言われました。「お金に対する執着とかまったくないですよね」って……

正直複雑な気持ちでした。これからもっと大きな仕事をしていきたい、それには大金が必要なのは間違いありません。だから少しは執着心を持って稼がなくてはいけない……難しい。

最近、物欲が極端になくなりました。

近所に停まっている車の大半はポルシェとベンツとBMWです。すると私の今までの憧れは憧れのモノではなくなってしまいました。

ヴィトンのバックを買おうか悩んでいましたがそれもキャンセルしました。

以外と若い子が持ってたりするとそれは私の中のヴィトンとは違うイメージが生まれてしまい、なにか身近なパチモンのように思えてきました。私の中のヴィトンはそれとは違うものだったはずなのに。

柴咲コウさんが身につけている指輪が美しいと思いました。しかしそれは指輪が美しいのではないということに気がつきました。

山田孝之さんが着ている服がオシャレだなと思いました。しかしそれは服がおしゃれなんじゃないということに気がつきました。

ギャルソンの服が好きだなーって思いました。しかしそれはあらゆるイメージの集大成として好きということで、服が好きということではありませんでした。ドーバーストリートマーケットがあって、様々なコラボレーションがあって、川久保玲さんの言葉があって……

しかし、それらが身近なものになると急に偽物性が浮かび上がる。その状況に満足することはありません。

建築家の建てた建物。情報を知らずに見ればなんちゃない名無しの権兵衛です。有名建築家が建てた建物だって分かると生まれるオーラ。

本物とは何か。本物と偽物の印象とは何か。



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