建築家の仕事とは何か?
建築家は私たちの生活のあらゆる問題を解決するためには存在していません。ごく限られた問題を少しずつ解決し続けています。それは長期的な解決というより短期的な解決と言えるようなものです。
とりあえずの処方箋。だから患者はずっと処方箋をもらい続けなくてはなりません。
こういった建築家の仕事は確かに今を生きる上で必要なことであると思います。しかしここに未来があるとはどうしても思えません。
長期的な答えといいましたが、これだけ流動的な社会の中で長期的に機能し続ける建物という解は不可能なのかもしれません。
でもそうすると自分の知っている建築家像とはかけ離れ、とても安っぽい職業に見えてしまうのは私だけでしょうか。
何か大きなプロジェクトには負の連鎖がつきまとい、夢や希望を見せるどころか、悲しい現実を露呈させてしまう。
今では建築をどう見るべきなのか分かりません。新しい建物を見ても無惨に朽ちていくようなイメージしか湧きません。
最近そのようなイメージが湧かなかったのはヘルツォーク &ドムーロンの作品と……なかなか難しいです。
話しは変わりますが、最近よく聞いている音楽をお届けします。
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