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執筆者の写真Gaku Sakura

建築紹介17


ジャンヌーベル設計のルーブル美術館がアブダビに完成。



とても単純化された建物だと思う。全体のそれは屋根に覆われていて、その皮膜だけを複雑に扱おうとしているような、そんな印象を受る。光と影を扱う上でこの皮膜は非常に重要な役割を成してるが、それがどこまで有効なものとなるのだろうか。昼は木漏れ日を。夜はオシャレな照明となるか。

この建物は鳥かごを連想させる。そこは魅力的空間か?

となるとここでもヘルツォーク&ド・ムーロンの出番となるのか。


中国では鳥の巣。

アブダビという場では


こうなるのか。



光と影を人工的に扱おうとすればどうしても模様、文様になってしまうのかもしれない。

お隣サウジアラビアでのザハのプロジェクト。





ここでも同じような光と影の模様が現れているように見える。ジャンヌーベルの作品よりもより複雑な光と影が構造体となって現れる。

私達がよく目にする装飾。その装飾は犯罪であると言えるものだったのかもしれない。しかし、今では装飾自体が構造になる。建物になる。そうなると装飾はもう装飾ではなくなる。

全てを構成する建造物の模様となる。

予測できていた建物の未来。ここに置き去りにされればアマチュア的建築思考が建築の武器になるのか?日曜大工の建築家。

写真に光と影の模様だけが現れても不思議ではない。

そこに建築が見える。

空間に降り注ぐモノたち。



距離をなくすことで空間を失う。だから時も失うことになる。だからライブをする必要もない。ただそこに映し出されるだけのものになってしまって……

そこからは何も生まれない。4分33秒の真逆か?そこには一見全てがあるように見えるが何もない。そう思った。


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