Writing Architectureの中で、ある言葉や文が建築の壁もしくはドアになるっていうような話を以前したと思います。
壁やドアってすごく魅力的だと思います。というのは壁やドアって何かを仕切る、閉ざすものだと考えてしまうとマイナスのイメージかもしれません。でも壁やドアを新たな空間の創出(その始まり)だと考えるとすごくワクワクしませんか?だから柱ばっかりで空間を作る建築というのは建築的にはすごく単調です。シームレスと言えば聞こえは良さそうですがそれだけストーリーを作ることは難しくなります。だから外の環境や、新たなコンテンツを求める傾向がどうしても強くなります。それは建築家の力ではありませんね。
で話を戻すと、その空間の創出(その始まり)となる壁やドア、その役割を言葉や文に託したのがWriting Architectureです。
今回のWriting Architectureの壁、もしくはドアはある単語です。この作品は言わば単語のしりとりです。それが前編の建築視、建築平面図です。実は建築平面図の最初と最期は連結されています。円環の平面図になっています。これが物語のシナリオ、「歴史は繰り返される」です。
そしてそんな言葉の連想から新たな空間が次々と建ち上がることになるのが建築断面図です。それは言い換えればその部屋の意味にまつわる図面です。キッチンや便器、勉強机やベッドがその部屋の名前を付けるのではありません。ここでは意味がその部屋に名前を付けるのです。
それが私の理想の建築。ベッドがあるからここは寝室だ。便器があるからトイレだ、という建物とは異なる魅力があるはずです。機能に従う部屋なんて機械的で寂しいと思いませんか。もっと面白い部屋の名前があってもいいと思います。
そしてこの一つの大きな円環の建築の中で行われているのが私の活動。きっとこの円環は今後更に大きな円環になることでしょう。私の仕事はそんな建築の中から建築を作ること。新たな建築。名は現代建築作家。
っていうとカッコいい気がするんですけどね。まだまだです。
今日はロケハン。外回り。植物の建築も今後更にアイディアだしてシリーズにできたらいいな。体中植物だらけになっちゃうか?
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