今日は銀座のとあるお店の厨房を見に行ってきました。色々な厨房を見せて頂けること、それは結構うれしいことであったりします。ものを作る場所ってとても魅力的です。厨房見れば、人と人との距離とか動きが想像できます。
今日はその店の料理長とお話させて頂いたのですが、自分の経験年数で鉄板焼きを任せてもらっている事、驚きだったようです。お褒めの言葉を頂きすごくうれしかったです。
で自分の知っている銀座の店の厨房は自分が働いていた熊本の厨房の広さの半分もありません。すごく窮屈に仕事をこなさなければなりません。だから隣の料理人の気分とかコンディションもダイレクトに伝わってきたりします。気を使わなければなりません。熊本の時は気を使うことほとんどありませんでした。それは人との距離を図れる場所があったということです。パーソナルスペースって言われるものです。離れることもできる、近づくこともできる、その選択肢はとても大事です。もちろん空間の大きさも大事ですがそこにいる人の雰囲気や距離感も結構大事です。でもこれってその人と働いてみないとわかんないんですよね・・・だから大変です。
あと、人の匂いって結構大切ですよね。シャンプーや洗剤や香水の匂い。
気になりだしたら結構ずっと気になってしまう、私そんなタイプです。
アニカ・イというアーティストがいます。彼女の作品は匂いが重要であったりします。細菌や臭気を美術へ昇華しようとする、そんな作品。それは記憶への積極的な関わりを意味します。
五感の中で記憶になりやすいのは味覚と嗅覚です。旅行に行く時は食を大事にするといいらしいです。そしたらいい思い出も悪い思い出もたくさんの記憶になるです。確かに料理作る、食べるっていう行為は記憶になりやすいです。匂いと味。だから、やはり料理は辞められそうにはないわけです。現代建築作家として、記憶や記録に関わろうとするならここを見過ごすわけにはいけない、そう思っています。
コメント